三重県砂利協同組合連合会のサイトです

〒514-0003 三重県津市桜橋2丁目177-2

令和5年度定時総会スローガン

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一. 砂利・砂で築こう国土の安全安心

一. 適正価格のもとで安定供給の確保

一. 労働災害の撲滅と法令遵守で地域貢献

一. SDGsに取り組む

決 議

 我々砂利・砂の採取、製造、販売に従事する事業者は、天然骨材が我が国の国づくりのための社会資本の整備にとって重要かつ不可欠な基礎資材であることを認識し、適正な価格のもとで、安定供給するよう最善の努力を傾注する。 我々は、地域社会との共存共栄なしには安定した操業が行えない状況を直視し、関係法令の遵守により、顧客をはじめ、地域社会に対する社会的責務を全うするとともに、労働災害の未然防止、従業員の福祉、後継者の育成などに一層努力し、業界一致協力して産業の健全な発展と公共の福祉の増進に寄与することを目指す。このため、次の事項を重点事項として掲げ、その実現に向け邁進することを決議する。1.地域社会等と良好な信頼関係を維持することに最重点を置き、自然環境との調和に十分配慮しつつ、資源の合理的な開発を図る。2.砂利採取及び洗浄プラントの作業現場において、汚濁水の流出、粉じん・騒音の発生、その他あらゆる公害の発生を防止するとともに、洗浄プラントから発生する脱水ケーキの再資源化により、砂利資源の有効利用の促進を図る。3.交通事故を含むあらゆる労働災害に対しては、地域パトロールなどを強化し、全力を尽して災害の未然防止に努力するとともに、労災保険料の完納を期する。4.品質管理を徹底し、良質な天然骨材の安定供給に最善を尽す。5. 共同販売など組織化の一層の促進により業界の協調、 団結を図るとともに、 未加入者の組織化を促進し、業界秩序の保持に努め、不条理な価格競争を排除する。6. 地域社会の発展、 活性化のための各種イベントに積極的に参加 ・ 協力するとともに、 交通安全運動、 リサイクル運動、 周辺道路の緑化・ 美化等環境改善運動などのボランティア活動に進んで参加し、地域社会に対する有形無形の貢献を期する。

要 望

≪全 般≫

1. 砂利資源の賦存状況調査及び有効利用の推進 砂利・砂資源の確保と合理的開発に資するため、国の機関において全国的な賦存状況及び各地域の調査を実施願います。又、良質な砂利資源の枯渇化傾向が強まっているため、骨材の安定供給に支障が生ずる恐れがあるので、地域、用途による砂利資源の有効利用、合理的な開発が図れるよう骨材需給の安定化に向けた適切なご指導をお願いします。2. 軽油引取税課税免除措置の恒久化及び対象の拡大拡大 引き続き軽油引取税の課税免除措置の延長をお願いします。又、軽油引取税の課税免除措置では、一部の砂利採取洗浄プラントの重機が課税免除措置の対象となっておりません。砂利採取法の認可を受けているすべての事業所に適用されるようお願いします。3. 採取計画の一括認可及び工事期間の延長 砂利採取事業者の経営の安定のための最大の要素は、長期に亘る砂利資源の確保であります。このため、協同組合等協業化による事業規模の拡大が図れるようご指導いただくとともに、採取計画(プラントを含む)の認可に際しては、可能な限り一括認可し、採取計画区域が複数の県に渡る場合は、認可規準の統一を図る等適切な対応をお願いします。又、採取計画の内容によっては、年度をまたいだ期間での認可をお願いします。4. アルカリ骨材反応抑制対策 アルカリ骨材反応に対する骨材試験について、より信頼性・実用性の高い試験法の開発をお願いします。また、我が国の限りある骨材資源の有効利用を図るため、たとえ無害でない骨材であっても、アルカリ骨材反応の抑制対策として、コンクリート中のアルカリ総量の抑制及びアルカリ骨材の抑制効果のある混合セメント等を使用することで、十分に使用可能となることを関係各位に周知して頂き、 これらの抑制対策を前提とした骨材の有効利用のご指導をお願いします。5. 工事発生土の砂利資源としての有効活用対策 公共・民間工事において土砂の掘削の完了した現場内で、工事に利用した後に堆積した余剰の工事発生土を、容易に且つ迅速に砂利資源として有効活用できるよう、砂利採取の申請を認可の不要な届け出制にするなどのご指導をお願いします。6. アウトサイダー対策 砂利・砂の採取・販売する事業者のうち、私共日本砂利協会に加盟していない未組織の事業者が、近年、増加傾向にあります。経験的に、これ等アウトサイダーの中には、一部、法令遵守などをないがしろにしたり、市場の混乱を醸成するような行為をする企業がみられ、しばしば地域社会及び市場の健全な発展の阻害要因となるケースも発生し、その対応に苦慮しております。行政当局におかれましては、砂利採取跡地について埋め戻し復元の履行担保を前提に許可を行う等のご指導とともに機会をとらえて、協業化の促進指導などを通じ、組織化へのご示唆等の適切なご指導をお願いします。

≪個別事項≫

1. 河川砂利(1)全国の大部分の河川では、砂利採取が禁止となって数十年たっています。 近年、台風や局地的な豪雨に伴う出水が全国的に頻発する中、砂利採取の規制緩和は、拡大されています。しかしまだ砂利・砂の堆積が見られるところが多くなっております。 天然良質な砂利・砂の枯渇化が著しい為、 官民一体となって砂利・砂の採取可能な所を見つけ出し、採取出来るようお願いします。(2)河川砂利等の採取に関する規制計画の策定に当たっては、貴重な資源の有効利用および建設基礎資材の安定確保を図るため、上記を踏まえ、採取可能箇所等の見直しを行い、適切な措置をお願いします。(3)砂防ダム内に堆積する土砂の有効活用及び砂防ダム機能の復元のため、砂利採取認可基準を再検討され、採取可能範囲の拡大が図られるようお願いします。又、浚渫工事等との併用の場合についても認可のご検討をお願いします。(4)堤外民地での砂利採取(入れ替え工事)を、支障がない限り認めて頂くようお願いします。2. 陸砂利(1)陸砂利資源の賦存する農地については、資源開発と農地の整備、改良の両方の目的を持って砂利採取が行われています。この開発をより多く出来る様、農地一時転用の可能期間中で砂利採取認可期間の延長等の規制緩和とともに良質農地復元の技術指導を下さるようお願いします。 (2)農地の土地改良事業の施行に当たっては、砂利資源の開発を含めた総合計画のもとに、 その実施がなされるよう配慮をお願いします。(3)農地砂利採取における規制緩和及び陸砂利採取における保安距離、安定勾配等については、採取計画認可準則の運用により、資源の死蔵を排除し、砂利の合理的開発が図れるようお願いします。(4)骨材への使用が困難であって、環境基準を満たした安全な工事副産物については、これを陸砂利採取跡地の埋め戻し材として受け入れられるよう推奨し、リサイクル化の促進を図られるようお願いします。3. 山砂利(1)山砂利資源の賦存する地域にあっては、地域開発と一体化した総合計画のもとに砂利採取が行われるよう配慮をお願いします。(2)平成2年6月の林野庁通達により土石等の採掘においては、原則として周辺部に幅おおむね 30メートル以上の残置森林、又は造成森林を配置することとされていますが、安全対策上可能な区域については、砂利資源の有効利用を図るため、特別の許可基準を定め、規制の緩和をお願いします。(3)良質なる骨材資源の賦存区域にある保安林については、砂利・砂が国家の貴重な天然資源という公益性の高さを尊重し、鉱業法等の法令の適用に準じて、可能な限り保安林の指定を一時解除するなどの配慮をお願いします。4. 海砂利(1)海砂利資源の確保と合理的開発を推進するため、採取認可期間は、当該海域の諸条件を勘案した上で、企業の採取計画に応じた認可期間とするようお願いします。(2)海砂利採取禁止などにより、転・廃業を余儀なくされた業者に対しては、地域的骨材供給上著しい不均衡が起こらないよう、陸砂利、山砂利への転換など適切なご指導をお願いします。